こんにちは。
最小限の労力で生きることを目指す、30代独女ミニマリスト「しらたま」です。
この記事では、30代・スキルなし・休職中だった私が、手に職を目指して、WEB制作の職業訓練校に通った結果をお話しします。
まず結論からお伝えすると、WEBデザイナーやエンジニアになることはできませんでした。
その代わりに、WEBサイト管理を兼務する事務職として再就職。
※現在は退職して週2日勤務でゆるく働いています。
この記事では、実際に通っていた職業訓練校の様子と就職状況についてをご紹介します。
ちなみに私が通っていたのは、都内にあるWEB制作の職業訓練校です。
職業訓練は3ヶ月から半年間は通うので、下調べは大切です〜。
卒業後の進路はどうなった?
「WEBサイト管理 兼 事務職」として、WEB以外の業界へ再就職しました。
他受講生の方々と話す機会がありましたが、WEBデザイナーの内定をもらったという話は聞きませんでした。
自身に適性を感られず別職種を目指すことにしたり、スキル不足だったりなど理由はそれぞれあると思います。見聞きしていた限りでは、受講者約30人中、正社員でWEBデザイナーになれた人は5人もいないのでは?という印象でした。
教室には「WEBデザイナー就職決定 △△さん」などと書かれた掲示物が複数ありましたが、よく見ると数年前から掲示されたままの実績一覧…
つまり、そういうことだと思います。
これらのことを踏まえ、未経験からWEBデザイナーやエンジニアになることは、正直難しいという考えに至りました。
なぜ挫折したの?
原因1:熱量不足
私の場合「絶対にWEBデザイナーになる!」という強い意志を持った入学ではありませんでした。
適性があるかがわからないし、独学は無理そう。
職業訓練で学びながら考えることにするよ。
ねこ先輩
確かに独学はしんどそうだよね。
でも、入学後自分に合わなくてしんどくなったらどうするの?
我慢して期間内は通学するつもり。
その後は事務職に戻るかな。
でも経理はしたくないから、WEBサイト管理も兼務する事務が現実的かも。
なるほどね。
しらたまの知人も職業訓練を経て、WEB管理事務になったみたいだしね。
悪くないかもね。
この程度の心構えだったので、受講内容以外のことを必死で学ぶということはしませんでした。
受講生のメイン層も私と似た感じの方が多かったように思います。
原因2:授業についていくだけで精一杯
初期は慣れないコーディング、IllustratorやPhotoshopの操作に相当あたふたします。
理解しておかないと翌日の自分が困るので、最初の頃は毎日復習の時間はとっていました。
これが地味にしんどい。
慣れている仕事で2時間残業する大変さと、新しい分野を2時間勉強する大変さでは、消耗度が違います。
勉強に耐性がある方なら大丈夫かもしれませんが、私は毎日ヘトヘトでした。
原因3:体力がもたない
盆暮正月GWは、休講が増えます。
そのため、他の時期に帳尻合わせが必要となり、週6日通学が続く月もありました。
体調管理がしんどすぎる。
体調が悪ければ休んでもOKですが、出席率が8割を切るとで強制退校となり、失業保険も打ち切りです。
欠席についてはかなり厳しく、就職活動のための欠席でも免除などはありません。
要注意です〜!
職業訓練に通っても無駄?
「受講しただけでWEBデザイナーになるのは難しい」とは書きましたが、それでも私は受講してよかったと考えています。
メリット・デメリットについて以下で紹介していきます〜
メリット
受講料無料
有料スクールでは、数十万円単位で学費がかかります。
月額が1万円〜、入会金15万円前後など、大きな支出を避けては通れません。
しかしそれでは、WEBデザインが自分に合わないと感じた場合や、就職に繋げられなかった時に、金銭的な損失が大きすぎると思います。
私は金銭的なリスクを許容できなかったので、職業訓練を受講しました。
受講中は失業保険受給が可能
私のケースでは、職業訓練を受講しなかった場合の受給期間は90日間。
ですが職業訓練を受講したことで、約半年間にわたり失業保険を受給できていました。
通学に公共交通機関を利用する場合は、ハローワークに申請したルートで交通費も出してもらえます。
テキスト代は自費購入ですが、受講開始から数ヶ月はテキスト代を考慮して、失業保険に手当が上乗せされていました。
受給金額や手当についての詳細は、ハローワークまでお問い合わせください〜!
WEB制作会社とパイプがある
卒業生をコンスタントに採用している企業が数社あり、受講期間中に説明会や企業見学会を開催してくれていました。
実際、その企業へ就職した卒業生の講和などもあり、希望者は職場見学へ参加可能。WEBデザイナー志望の生徒は、ほぼ参加していました。
採用人数には限りがあるとはいえ、まともな受入先があるというのはありがたい話ですよね〜
基礎知識を活かした就活が可能
私の場合はWordPressの超超超基本操作、HTMLの超超超基礎知識を活かせる、WEB管理を行う事務職へ転職ができました。
同期の生徒も、ECサイト運営企業へ転職して、商品画像加工やちょっとしたバナー作成などをすることになったとのこと。
WEBデザイナーになれなくても、学んだことを活かして転職することは可能です。
一旦WEB管理やECサイト運営の仕事に就き、そこからステップアップしていく人もいるそうです〜
デメリット
講師の当たり外れがある
教え方はどの講師も比較的わかりやすかったですが、「人と接する能力」に疑問を感じる講師がいたことも事実です。受講生の多くが不満に感じている講師は複数名いました。
気になる職業訓練校がある場合は、Googleの口コミが意外と参考になるかもしれません。
私が通っていた学校の口コミは、良いも悪いも概ねあっていました。
PCやソフトウェア、学習環境が微妙
- PCスペックが低く頻繁にフリーズ
- IllustratorとPhotoshopが最新版ではない(2型くらい前)
- 教室に生徒が鮨詰め状態
- テキストは書店で買える市販品
- 学校オリジナルテキストは2,500円(しかも1度も使わず)
職業訓練校は受講生を就職させることで国からの支援金が出るため、就職率が悪いとそれだけ入ってくるお金も少なくなります。
途中退校者や就職しない生徒も少なくないので、その兼ね合いもあり、設備投資にお金をかけられないのかな?という印象でした。
講師によってはテキストの通りに進めていくだけで、独学とほぼ差がない授業もありました。
無料で受講できることを考えると、多くを望まない心も大切かもしれません。
生徒のモチベーションに差がある
無料なら学んでみたいかも
失業保険の受給期間を伸ばしたい
という生徒が半数を占めているのではないかな?と感じました。(私もそちら側)
絶対にWEBデザイナーになったる!
という意志の強い方もいましたが、少数派。
受講生の中には授業の復習もせず、かといって全くやる気がないわけでもない中途半端な状態で、授業中に質問を繰り返す生徒さんもいらっしゃいました。
職業訓練校としては全体の平均レベルに合わせて授業進行する必要があるので、やる気がある方は相当なストレスを感じていたみたいです。(他受講生談)
ただ講師陣もその点は理解していて、授業中に授業とは異なる制作に取り組むことはOKしていました。
就職のサポートは手薄
受講から4ヶ月ほど経つと、学校から一斉配信で求人が送られてきます。
ハローワークを含む様々な求人から、生徒が応募しても問題なさそうなものを学校が選別してひたすら共有してくる感じです。
ちなみに学校側の就職サポートは微妙で(対応は親切です)、頼りになったのは受講期間中に3回ほど講義をしてくれるキャリアコンサルタントの方でした。
WEBデザイナーになる場合はポートフォリオの方が大切だと思うので、その場合は相性の良い講師の方へチェックしていただくのがよさそうです。
まとめ
もし友人からWEB系の職業訓練に通うかどうか相談を受けたら、私なら下記の様に答えると思います。
- 適性を知りたいな〜くらいの熱量なら職業訓練校の方がよい
- すでに退職を決めているなら職業訓練校はいい選択肢だと思う
- 施設、設備、講師へ過度な期待はNG!「無料」であることを忘れない
- 熱心な生徒には、講師陣もしっかり対応してくれるので頼りまくるのが吉
あくまでも個人の感想なので一意見として受け止めていただけると幸いです。
職業訓練受講前に、適応障害で休職していた話はこちら。