職業訓練でWEBデザイナーを目指すのはやめとけ?【挫折体験と就職率・メリットも正直に語る】

職業訓練の現実 仕事
しらたま
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こんにちは。しらたま(@shiratama_8man)です。

今回は当時33歳だった私が、約6か月間WEB制作の職業訓練校に通い、WEBデザイナーを目指したものの、途中で挫折したリアルな体験談をお話しします。

「職業訓練はやめとけ」と言われることもありますが、私の実体験や当時の就職率の実情、メリット・デメリットを正直に語ります。

これから通うか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

職業訓練でWEBデザイナーを目指すのは「やめとけ」と言われるのはなぜか?

「職業訓練 webデザイナー やめとけ」という検索ワードがあるように、実際に通った私も正直「難しいだろう」と思いました。

理由は単純で、半年の訓練期間ではスキルが追いつかず、職業訓練校からWEBデザイナーとしての就職実績が決して高くないからです。

また、私が通った訓練校での途中退校者は2人でしたが、講師の方によると、通常はもっと多くの人が途中で辞めてしまとのことでした。

さらに、WEBデザイナーとして正社員に就職できた受講生の話を聞いてみると、元々WEB関係の仕事や副業をしていたり、訓練校以外での学習経験があるなど、完全に初心者である人がかなり少なかったことも印象的でした。

私が職業訓練で挫折した3つの理由

熱意が足りなかった

私は「絶対にWEBデザイナーになる!」という強い気持ちで入学したわけではありません。適性がわからなかったので、とりあえず学びながら考えようという気持ちでした。

授業についていくのが大変だった

コーディング、Illustrator、Photoshop、受講内容についていくこに必死で、毎日必ず復習時間を作っていました。

学習のための拘束時間はフルタイム勤務時と大差はなかったですが、慣れた仕事で過ごす8時間とは比べものにならないくらい疲労します。

体力が持たなかった

週6日通学の週も多く、体調管理が難しかったです。

また、出席率が8割を切ると退校となり、欠席の理由が就職活動でも免除されません。通学時間と授業時間を含めると毎日7時間以上拘束されるので、体力に自信がない人にはしんどい環境です。

職業訓練の就職率と現実

私が通っていた職業訓練校の教室には、過去の受講生のWEBデザイナーとしての就職実績がいつまでも掲示されていました。

それだけ、WEBデザイナーになれた方が少ないということを意味しているのだと思います。

職業訓練校の面接時に「雇用形態問わず、WEBデザイナーとして制作会社や関連職種に就職した割合はどの程度か」と質問をしたのですが、

「受講生全員がWEBデザイナーへの適性があるとは限らず、その場合は別方向から就職の支援をしている」という、ややずれた回答が返ってきたりもしたので、やはり多くはないのだと思います。

ある程度の実績があれば、数字で答えつつ、適性がないケースの話を交えることもできるでしょうから。

職業訓練を受けてよかったと思うこと(メリット)

1. 受講料が無料(学びのハードルが低い)

有料スクールだと数十万円の出費ですが、職業訓練なら基本無料。
金銭的リスクがない分、「合わなかったらやめる」という選択肢も取りやすいです。

私は独学に自信がなく、でもお金もかけたくなかったので職業訓練を選びました。

2. 失業保険の延長+交通費支給あり

私のケースでは、失業保険給付期間が約3ヶ月から約6ヶ月に延長されました。
さらに、通学にかかる交通費、最初の数ヶ月は教科書代としての手当も支給されました。

※制度は人によって異なるので、詳細はハローワークで要確認です!

3. 企業とのつながりがある訓練校もある

就職活動の時期になると、WEB制作会社の説明会や職場見学会があり、希望者は積極的に参加していました。少人数ながら、そういった企業に採用される人もいます。

4. 転職活動で「基礎がある」とアピールできる

私の場合は、訓練で得た知識を活かして「WEB管理×事務職」に就職ができました。

他の人も「バナー作成」「画像加工」「ECサイト更新」などを武器に就職していたので、職業訓練校の受講は完全に無駄にはなりません。

職業訓練で感じたデメリット・注意点

講師の当たり外れがある

コミュニケーションに難がある講師の方は数名いらっしゃいました。

私は職業訓練校を選ぶ際に、Googleマップの口コミも参考にしたのですが、良い評価も悪い評価も的を得た内容が多かったです。

設備・環境に期待しすぎない方がいい

  • PCのスペックが低い
  • 女性受講生15人に対してトイレが1つだけ
  • IllustratorやPhotoshopが旧バージョン
  • 教室が狭く、パーソナルスペースがない
  • テキストは書店で買える市販本
  • 学校オリジナル教材は購入必須と言われたのに一切使わなかった

正直、快適な学習環境とは言えませんが、無料で受講できるので高望みをしてはいけないとも思います。

受講生のモチベーションの差が大きい

「本気でWEBデザイナーを目指して入学した」という人ばかりではなく、半数ほどは「無料で学んでみよう」くらいの温度感でした。

授業はカリキュラムに沿って進みますが、クラス全体の平均的レベルに合わせて進行する必要もあり、やる気のある人には物足りなさを感じるようです。

4. 就職サポートは手厚くない

就活時期になると求人は配信されますが、サポートはあくまで「紹介程度」。ポートフォリオの添削などは講師との相性によるので、自分から合う講師の方をめがけて積極的に動く必要があります。

個人的には、訓練校のスタッフの方々よりも、数回ほど講座を担当してくれる外部委託のキャリアコンサルタントの方の授業がとてもためになりました。履歴書の添削や進路相談はキャリコンの方にお願いしていました。

まとめ:職業訓練はこんな人におすすめ

こんな方には、職業訓練校は良い選択肢だと思います。

  • まずは適性を知りたい(学びながら考えたい)
  • 退職を決めていて、時間が取れる
  • お金をかけずに基礎を学びたい
  • WEBデザイナー以外も視野にある人

逆に、「本気でWEBデザイナーになる!」という人は、有料スクールや独学も視野に入れた方がいいかもしれません。

ただ、熱意ある生徒には講師の方々も親身に対応してくれる印象だったので、積極的に頼る姿勢があれば学びは深まると思います。

▼職業訓練受講前に、適応障害で休職していた話はこちら。

▼現在は週2日勤務でゆるく働いています

この記事を書いた人
しらたま

アラフォー独女。
実家に戻り、介護に備えた自宅の断捨離に苦戦中。
正社員→非正規週2日の夜勤労働
家事も労働ミニマムに。最低限の労力で生きる方法を模索しています。

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