体力がない、対人関係が苦手、そもそも働くことが苦手な方っていらっしゃいますか?
私はその3拍子を完璧に兼ね備えた人間です。
そして、そんな私の憧れは、在宅勤務をすること。体調を崩して休職と退職したこともあり、その思いは日増しに大きくなっていきました。
そこで、WEB系の職種に転職するために行動しましたが、失敗に終わります。
原因は、自分の弱点・避けたい業務内容・避けたい業務の進め方を、大雑把にしか理解していなかったからです。
そこで今回は、失敗と試行錯誤の末、自分に合う仕事を見つけるまでの過程を振り返って記事にしてみました。
職業訓練で現実を知る
休職していたため、いきなり就職して社会復帰をせずに、まずは職業訓練に通うことにしました。
ただ、いくらWEB業界とはいえ、未経験から完全在宅可能な仕事に就くのは難しく、数年の実務経験を積まないとスタートラインにすら立てないというのが実情。

当たり前ですよね…
そして何より、WEB制作の業界は納期に追われること、クライアントからの急な変更への対応が必要なこと、常にスキルアップが求められてスピード感のある業界であることなどから、「自分には向いてない職種」だと自覚しました。
もちろん、就職せずに副業やフリーランスとしてWEBデザインを選択する道もありましたが、私にはいまいちピンときませんでした。

デザインすることに対しても、
達成感や楽しさを感じることがなかったです。
フルリモートにこだわった結果、微妙な転職に…
結局、WEB制作会社への就職は諦め、同時に在宅勤務も一旦は諦めることにしました。
ひとまず、今までの経験と訓練校で学んだことを活かし、WEB管理×事務職として再就職を果たします。
しかし、職場環境が合わず、入社3ヶ月で退職を考え始めます。

常に人がいる環境で仕事するのは苦手。
業務内容も苦手。
それに、週5日勤務はやっぱり無理。
この時点でようやく、自分の仕事選びの基準が「在宅勤務できるかどうか」に偏りすぎていたことに気がつきました。
通勤の有無だけではなく、働く日数、業務の難易度、働く環境を1つ1つ考え直さないと、自分が消耗せずに働ける職場の条件がハッキリと見えてこないんですよね。

とはいえ現在も目標が第一希望であることに変わりはありません。
自分に合う仕事を考え直す
次の転職先を探すときは、在宅勤務だけにこだわらず、興味のある仕事を広く検討しました。
フルタイム勤務も諦めて、最初から週3〜4日を上限に設定。
長年続けてきた事務職も好きでしたが、職場の人間関係が固定化されるというデメリットがあるため、今回は除外して考えました。
以下、私が未経験で挑戦を考えた仕事と、選ばなかった理由です。
- 家事代行
→ 移動の多さ、家庭ごとの異なるルールが不安 - 訪問介護
→訪問先で利用者さんの喫煙等があると聞き断念 - 清掃
→腰に不安あり - グループホーム世話人
→簡易的な家事代行的と見守りなら、自分にもできそう
このような感じで、最終的に私が選んだのはグループホームの宿直パート勤務でした。
グループホームの宿直勤務を選んだ理由
この仕事のメイン業務はざっくり6つに分けられます
- 入居者さんのお話相手
- 服薬確認
- 巡回
- 食事提供
- 施設の簡単な清掃
- 宿直
宿直といっても、6〜7時間程度は休憩(仮眠)ができます。
食事提供は簡単な料理でOK、清掃も最低限で問題なし。
仕事も基本的には、都度完結型。
都度完結というのは精神的にかなり楽で、仕事時間外でも進捗が気になったり、ミスしたことを思い出して焦ったりということが一切なくなりました。

精神的にかなり楽です。
今の私には本当にちょうど良い業務内容でした。
とはいえ、1回の勤務が12~16時間と長めだったり、自宅以外で寝るのが苦手な人には向いていない仕事でもあります。
私自身は「週5で9時間拘束されるより、週3で長時間勤務のほうが楽」「ワンオペがいい」と感じるタイプなので、この働き方が合っていました。
仕事選びで大切だったこと
今回の転職活動を通して学んだのは、世間で言われる「自由な働き方」が必ずしも自分に合うとは限らないということ。
たとえ在宅勤務ができたとしても、業務内容が今までのように複数のタスクを同時進行して、上司や同僚と適切にコミュニケーションを取りながら働く環境だったら、おそらく続いていないと思います。

私は職場に付随する対人関係も、マルチタスクもとにかく苦手なのです。
仕事選びで大切なのは、自分は何を優先したいのかを細かく分解して考える。
「自由に働きたい」とざっくり考えるのではなく、どんな環境なら楽に働けるのか?どんな仕事なら負担が少ないのか?をじっくり掘り下げてみることが必要でした。
今後もむやみにスキルアップを目指さず、自分にとって負担の少ない働き方を探して、ゆるく暮らしていきたいと思っています。

自分が何が嫌で何が心地よいかは、
自分が1番知っていますからね…!